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イノベーションラボとしてのMindlab

Powering collaborative policy innovation: Can innovation labs help?

デンマークの省庁内フューチャーセンター(このペーパーでは、イノベーションラボを自称しています)として知られているMindLabの成り立ちについて書かれた論文をみつけたので読みました。来月、訪問する予定なので、その予習も兼ねて。

Mindlabは元々サイトでの情報発信がしっかりしていて、イベントにも参加し、いくつか出版物も読んでいたので、ある程度知っていたつもりでしたが、この論文は設立の成り立ちやその後の変化などが詳しく書かれています。最初から今のブランドを築いたのではなく、それなりの歴史と紆余曲折、そして戦略があったからなのだなということがわかります。

特に、組織としてはこの10年でいろいろと試行錯誤の上で変わってきたのだというところがよくわかりました。以下の分類が分かりやすいと思います。いわゆるフューチャーセンターのような活動していた第一世代から、よりプロジェクトベースの活動をするようになった第二世代(2008年以降)、そして今は、組織の一部というよりコアの部分にイノベーションを据える第三世代をめざしているようです。


しっかりしたコンセプトを持って、トップマネジメントを巻き込み、かつ状況に合わせて変化したきたMindlabのすごさは、的確で柔軟な現状認識と自己認識だったということも感じました。官僚制度の特性、マネジメントの問題、取り上げる課題など、慎重に検討しつつ挑戦というリスクを取ってきたようにみえます(少なくともこの論文の論調としては)。2008年に大きな変化があって、さらに2012年(この論文の執筆時)にも次なる変化について自己点検と戦略の見直しを行っているとのことです。

各国の研究者や実践家にも有用な資料として、こうして自らの歩みをまとめて発表しているところにも、本気でパブリックサービスを変革するんだという意気込みを感じます。
オーストラリア政府もMindlabにインスパイアされたイノベーションラボを設立予定だそうです。

省庁内外にも活動が知られてきた今後が、さらなるMindlabの本領発揮なのかもしれません。

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先週の出張の行き来の半分はうたた寝、もう半分はこれだった。自分的に面白がれるポイントがつまっていて、食い入るようにほぼ往復の移動だけで読みきってしまった。これを新書にした編集者、えらい!(元は分厚い学術書があるようだから、おそらく編集者の手柄という推測)


コミュニティー・キャピタル論 近江商人、温州企業、トヨタ 、長期繁栄の秘密 (光文社新書)

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