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1月, 2013の投稿を表示しています

サービスデザイン思考の教科書:This is Service Design Thinking

リーンとサービスデザインの違い

イギリスのサービスデザイン会社Snookの記事を読みました。Snookは、This is Service Design Thinkingという教科書にも大きく取り上げられている、公共サービス改革を行うサービスデザイン会社です。

LEAN and Service Design. Understanding the differences.
この記事では、リーンイノベーションとサービスデザインの違いについて述べつつ、参加型、共創型のサービスデザインの利点について語っています。

Service Design focuses on designing for experience, emphasising the involvement of the service user in co-designing the service. A service design approach is built on the generation of a deep and holistic understanding of the service user experience, uncovering the ‘touchpoints’ or points of emotional connection (both delight and despair) with a service.
サービスデザインは、経験や参加、共創を重視し、ホーリスティック(全体的)なアプローチでサービスを考えます。簡単にまとめるとリーンは、無駄を省き、効率化をすすめる変化をもたらすのに使え、サービスデザインは、根本的な課題や行き詰った課題に参加型に使えるというまとめです。Snookは公共サービス分野での仕事を多くしているので、公共分野こそサービスデザインが使えるという書き方もしています。(もちろん、サービスデザインが活用できるのはその分野だけではないですが)



建築のたとえも使いながら、簡潔にまとめている良記事です。

映像かストーリーか

ビデオプロトタイピングのセッションがおわりました。つくっている最中は、つくるのに精いっぱいですが、振り返ってみるといろんなことに気づきます。それは、他のチームの作品をみたり、お互いのフィードバックがあったからでもあります。

自分のチームの作品に限って言えば、もっと寄り(close-up)のカットがあっても良かったなと思いました。写真を撮る時もそうですが、ついつい全体を写す写真に意識がいってしまいますが、効果的なクローズアップがあると、感情に訴えることができます。やりすぎは禁物ですが、映像を見ている人は、引きのカットをみていれば、寄りのカットをみたくなるものです。そうした欲望のコントロールと、伝えたいストーリーが交差するポイントをうまく作ることができれば、「そういうことか」という理解と、「いい感じだね」という感情を引き出し、共感につながっていくのだと思います。ある意味、映像って怖いですね。

理解と共感を得られるカットがあれば、時間も節約できます。5秒とか10秒とかで、コンセプトを理解してもらえれば、あとは詳細に入っていけます。そのためにも、文脈の設定が大事になっていきます。考えたアイデアを伝えるのに最も効果的な場面はどういうものなのか、誰がでてくるのか、何が起こるのか。そういうことを、ビデオの映像素材をつくる前に、考えてストーリーボードをつくりこみます。

僕らのチームも、ふりかえればストーリーボードがほとんど唯一の羅針盤だったと思います。途中、デザインの作業が多くなってからより詳しく書き直したストーリーボードが、時間との闘いのなかで、なんとか作品を仕上げるために、思った以上に役に立ったと思います。

全体の講評で議論されたのは、映像表現とコンセプトのバランス。映像表現に懲って、フィデリティ(ホンモノらしさ)を高くすることで、映像を見る人に、より実際に近いイメージを持ってもらえます。しかし、そこに時間を奪われてストーリーを伝えたり、サービスの説明をすることがおろそかになってしまったら意味がないということです。

なので、目的や時間によってはハイフィデリティを目指すことはもちろん良いことなのですが、コンセプトやストーリーが失われないように、そこにも時間がかけられるように、バランスをとっていくことが大切です。



全体の一貫性(コンシステンシー)も、映像を見るひとにとってはとても…

習うより慣れろ、慣れるより作れ

火曜日からいきなりエンジンがかかり始めました。習うより慣れろ、慣れるより作れ。といった具合で、半分以上が作る時間になっています。

今週はビデオプロトタイピングのワークショッップだというのは前回の投稿でもお伝えしたと思いますが、ほぼ一日でPremere Proを学び、一日でマイクの使い方と編集のコツを学び、一日でAfter Effectsを学ぶ(これは明日)というプロトタイピング実習です。レクチャーはささっとやり、チームでのプランニングとプロトタイピングの実践とプレゼン(ふりかえり)に時間をかけるスタイルです。いわゆるコンフォートゾーンから出なくちゃいけない状況です。いろんな意味で、なんとかなっているのがすごいです。

いろんな意味というのは、短い時間に詰め込まれていること。平然とJust Do Itな雰囲気をつくっていく講師。それになんだかんだついてくるクラスメート。そして出来上がってくるもののクオリティの高さ(プロトタイプなのでめちゃくちゃすごいわけではないですが)などです。

インタラクションデザイナーにとって、映像表現は必須のようです。プロダクトやサービスを改善したり、発明したり、あるいはプロジェクトチームの共通認識を促したり、いろんな使われ方が想定されています。チームプロジェクトのお題がなかなか難題なところにも(決済前に購入行動をアシストする機能があるスマートカードを想定したサービスを考えて映像かせよ、とか)、そのあたりの理由がありそうです。

 とりあえず、さっさと寝たほうが良さそうです。明日も長い一日になりそうです。

本日の映像は、Not Talking, But DoingがモットーのGlobal Service Jamの発起人の二人の最近のインタビュー映像。


(メモ)
・サービスやプロダクトを紹介する映像で大事なのがコンシステンシー=一貫性。伝えたいことの一貫性しかり、全体を通したトーンの一貫性しかり。
・Premereで、EQ(イコライザー)の使い方を覚えられたのが新しかった。 映画に顕著だが、音声を整えたり脚色するだけで、与える印象はまったく違ってくる(事例として見せられたホラー映画も音声に手がはいっていなければ、お笑いになってしまうくらい違った)。
・クオリティの高かったチームはどこも、PreProductionに時間をかけていたようだ。

ビデオプロトタイピングで大事なフィデリティーの調整

Fidelity.

英単語としても頭にはいっていなかった言葉ですが、今日、いきなりお気に入りのボキャブラリーになりました。フィデリティー。

今日は、ビデオプロトタイピングのワークショップの初日でした。前の日に読んでいたペーパーにも、Fidelityについての説明があり、なんとなく理解はしていましたが、レクチャーで確認することでより身近な言葉になりました。

Fidelityとは、迫真さ、忠実(度)などと訳され、つまりホンモノにどれだけ近いということです。映像表現においては、どれだけフィデリティが高いかということがクオリティにもつながってくるわけです。だから、あの手この手を使って本物らしさを演出するという世界になっていきます。

しかし、ビデオにプロトタイピングが入ってくると、少し様子が変わってきます。

プロトタイピングの目的は、プロダクトやサービスのアイデアをまずはカタチにしてみてフィードバックをもらったり、デザインチームの意識共有のためだったりします。

だから、フィデリティがある(Hi Fidelity)であることが第一にはなりません。特に、デザインプロセスの初期段階においては、多くの場合においてフィデリティが低い(Low Fidelity) プロトタイプの方が新しいアイデアやディスカッションを引き出すことが多いのです。

もちろん、デザインの最終段階においてはハイ・フィデリティな模型だったり映像だったりで、最終判断をするということもあります。

つまり、デザインのプロセスや目的によってフィデリティを調整してプロトタイピングしていくことが大切になってくるそうです。

この議論には納得。映像をつくるとなるとどうしてもハイフィデリティを目指しがちですが、ローフィデリティでもよい(のほうがよい)ケースもあるのです。

音楽用語でも、Lo-Fiというのがあって単語としては知っていたのですが、これもフィデリティからきてるそうです(Lo-Fi ウィキペディア)。これもまた、へぇ~。

Fidelity came into my vocabruary.

写真:去年の夏に参加したデザインワークショップでみつけた「F」です。

デンマークでインタラクションデザインを学ぶことに

こんにちは。新しいブログを立ち上げました。このブログでは、インタラクションデザインをテーマにした記事を書いていきます。

インタラクションデザインといっても、様々な領域が関わり、何がインタラクションデザインなのかということでも一苦労なのですが、まずは私がデンマークでインタラクションデザインを学びはじめたということで、インタラクションデザインな日々を綴っていきたいと思っています。

すでに、インタラクションデザインデイズという名のもとに、Facebookページと英語ブログ(英語の練習も兼ねて。まだ半公開状態。)を立ち上げたのですが、日本語のブログも立ち上げることにしました。もとはといえば、イリノイ大学での学びを共有していらっしゃるDesign School留学記ブログにインスパイア―されたのが発端といえば発端ですが、自分の学びの記録と共有、思考実験として有用に違いないだろうというのが大きな動機です。

ということで、まずは、この1月からお世話になっているCopenhagen Institute of Interaction Design、通称CIIDについて、少し紹介します。

CIIDは名前の通り、インタラクションデザインをテーマにした機関なのですが、ふつうの大学とは少し少し違います。CIIDは、大きく分けて、コンサルタンシー、リサーチ、エデュケーションの3部門からなります。私がお世話になっているのがエデュケーション部門(中の人は、Interaction Design Program=IDPと呼んでいるよう)です。Kolding School of Designという学校と提携することで学位もだせる仕組みになっているようです。

もともとは、イタリアにあったInteraction Design Institute Ivreaの関係者がデンマークで立ち上げた機関です。

といっても、4階建ての建物に3部門すべてが収まっている小さなコミュニティです。学校も年間で20名のみ。学校も専任のスタッフもいるけれど、多くは外部の講師や専門家がやってきてワークショップをするというもの。コンサルタンシーとリサーチのスタッフも少数精鋭と言う感じで、2~3か月もたてばみんな顔見知りになりそうです。

まだここで一週間過ごしただけですが、スタジオ的な雰囲気が良い感じです。レクチャールームもワークショ…