先日、MindLabをおとずれた時にもらってきたディレクターのChristian Basonの小論文"Public Managers as designer: Can design-led approaches lead to new models for public service provision?"を読みました。どうやらこのリンク先の論文(DESIGNING CO-PRODUCTION:
DISCOVERING NEW BUSINESS MODELS FOR PUBLIC SERVICES)の内容とほぼ同じです。
この論文では、デザイン手法を用いた公共サービス改革の事例と関係者インタビューがまとめられています。デザイン手法のサービス改革においては、パブリックマネジャーが、トップダウン的な専門家や市民を助ける人といったマインドセットからファシリテーターに変わっていくところがひとつの肝のようです。特に、デンマークの事例は、論文に取り上げられた事例や現在取り組まれている現場に話を聴きにいきたくなりました。
公共サービス領域は、私も少し近くでみさせてもらう機会がこれまであったのですが、デザイン思考的なツールや考え方でもっとクリエイティブになるように思います(かつ成果が上がるというのがBasonの主張)。デザイン思考や参加型デザインの手法は、むしろ民間より公共サービス部門の方がインパクトが大きいのではないかと思ったりもします。
論文の最後に、パブリックマネジャーのマインドセットを変えるにはどうしたらいいのか、果たしてユーザー(市民)はCo-Productionを望んでいるのか。などの今後の課題なども箇条書きされていました。課題もしっかり共有してくれるのが論文の良さです。
公共サービス領域でのCo-production。まだまだこれからの分野のようですが、着々と成果や実践者が増えているようです。
MindLabからは、Co-Productionの事例短編集も最近出版されていて、こちらももらってきました(ウェブでもダウンロード可能です)。
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