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習うより慣れろ、慣れるより作れ

火曜日からいきなりエンジンがかかり始めました。習うより慣れろ、慣れるより作れ。といった具合で、半分以上が作る時間になっています。

今週はビデオプロトタイピングのワークショッップだというのは前回の投稿でもお伝えしたと思いますが、ほぼ一日でPremere Proを学び、一日でマイクの使い方と編集のコツを学び、一日でAfter Effectsを学ぶ(これは明日)というプロトタイピング実習です。レクチャーはささっとやり、チームでのプランニングとプロトタイピングの実践とプレゼン(ふりかえり)に時間をかけるスタイルです。いわゆるコンフォートゾーンから出なくちゃいけない状況です。いろんな意味で、なんとかなっているのがすごいです。

いろんな意味というのは、短い時間に詰め込まれていること。平然とJust Do Itな雰囲気をつくっていく講師。それになんだかんだついてくるクラスメート。そして出来上がってくるもののクオリティの高さ(プロトタイプなのでめちゃくちゃすごいわけではないですが)などです。

インタラクションデザイナーにとって、映像表現は必須のようです。プロダクトやサービスを改善したり、発明したり、あるいはプロジェクトチームの共通認識を促したり、いろんな使われ方が想定されています。チームプロジェクトのお題がなかなか難題なところにも(決済前に購入行動をアシストする機能があるスマートカードを想定したサービスを考えて映像かせよ、とか)、そのあたりの理由がありそうです。

 とりあえず、さっさと寝たほうが良さそうです。明日も長い一日になりそうです。

本日の映像は、Not Talking, But DoingがモットーのGlobal Service Jamの発起人の二人の最近のインタビュー映像。


(メモ)
・サービスやプロダクトを紹介する映像で大事なのがコンシステンシー=一貫性。伝えたいことの一貫性しかり、全体を通したトーンの一貫性しかり。
・Premereで、EQ(イコライザー)の使い方を覚えられたのが新しかった。 映画に顕著だが、音声を整えたり脚色するだけで、与える印象はまったく違ってくる(事例として見せられたホラー映画も音声に手がはいっていなければ、お笑いになってしまうくらい違った)。
・クオリティの高かったチームはどこも、PreProductionに時間をかけていたようだ。

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