先週から、Arduinoの開発者としても知られているMassimo BanziとDavid GombaとArduinoをつかった2週間の「Physical Computing」のセッションです。今週からは、Davidが抜け、もう一人のイタリア人Darrio BuzziniがIDEOニューヨークから加わって、1週間のプロジェクトに取り組みはじめたところです。
Arduinoは、2000年代にイタリアにあったインタラクションデザインの学校であるIvreaで生まれました。(Ivreaのスタッフだった何人かは、現在のCIIDのスタッフということもあり、つながりの深い学校です。)
Arduinoは、初心者でも比較的簡単に取り組める電子工作キットですが、インタラクションデザインの学校で生まれただけあって、ウェブサイトでも「インタラクティブなエレクトロニック工作をつくることができるオープンソースのエレクトロニック・プロトタイピングのプラットフォーム(Open-source electronic prototyping platform allowing to create interactive electronic objects.)」とうたわれています。
電子工学入門、プログラミング入門としても優れたプラットフォームだと思いますが、もともとプロトタイピングのために作られただけあって、電子仕掛けの試作品をつくるためのパーツやチュートリアルが充実しています。光や温度に反応したり、モーターを動かしたり、拡張パーツを取り入れればさらにいろんなセンサーを取り入れた電子工作物をつくりあげることができます。
パソコンやタブレットに集約してしまわない、まさにフィジカルコンピューティングの世界です。
手を動かして何かしてみたい!という方、エレクトロニックプロトタイピングに関心のある方は、一度手にしてみるのも良いかもしれません。値段もそれほどしませんし。また、好奇心旺盛な小学生高学年や中高生が取り組むにも良い感じです。アメリカなどで、プログラミングを子どものころから学ぶことを奨励するようなムーブメントがあるようですが、Arduinoもその一端を担っていくツールになっていくのでしょう。
イタリア製だけあってデザインが美しく、手にする喜びのある製品です。
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